夫「溺れたら太平洋の水を全部飲み干すから」

我が家の夫、いうまでもなくフランス人です。引き締まった中肉中背。海水パンツを着た姿は、なかなかのもの。

しかし…。

フランスの海沿いの地方ノルマンディー?あたり出身にもかかわらず、泳げません。

私と付き合ってからの初めての夏。

日本の湘南海岸の砂浜で暑い日差しの降り注ぐ中、ビーチパラソルの下。シャネルのドでかいサングラスを外した彼は。

「ちょっと溺れてくるわ…」

といって、私にグラサンを渡した。

彼は、きっと「泳ぐ」という単語を使おうとして間違って「溺れる」という単語を使ったんだ。

と、思って何も言わなかった10分後。

監視員にタオルを掛けられた上におんぶされ、顔を真っ赤にした夫が帰還。

「どうしたの!」

びっくりする私に、一言。

「鼻に、水入った」

それから私は、監視員の人に何度もお礼をいって、監視員の人が去ったあと夫が一言。

「おれ、かなづちなんだ」

それ以来、新婚時代は私がインターハイで成らしたクロールを海で披露し、夫は団扇、片手にビーチでぼーっと。子供ができてからは、私に顔も性格も似ている小学生の男の子と私が浜辺で泳ぎ、夫に顔がそっくりの幼稚園児の女の子が夫をよしよしと慰めています。

えっ、女の子は泳げないのかって?

いえいえ、すでに25メートルをバリバリ泳いでしまいます。

我が家で一番末恐ろしいですね。

末っ子って、サッカーの三浦知良選手や相撲の貴乃花親方のようにスポーツの分野では有望株ですからね。

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