1考古学と日本かぶれのフランス人である夫との出会い

私がまだ、20代後半だった頃。お肌がまだ、水をはじいてくれた頃の話である。

私は当時、不動産屋に勤めていた。大学時代にとった宅地建物取引主任者が縁となり、就職したのだ。そして5年が過ぎていた。不動産屋の店員としてはあぶらがのってきた頃である。

八月の暑い日の夕暮だった。夕闇が街を多い、星々が瞬きはじめていた。

私は、社長がドン引きするほどの音をたてて、パソコンを早打ちしていた。

今日は金曜日。八時からミュージックステーションにスマップが、木村拓哉さまが出演されるのだ。

所長の「京子くんは、金曜日になると、なんだかすさまじいな」というコメントを完全無視して私は今日賃貸契約を仲介した顧客データをパソコンに入力していた。

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